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在宅訪問歯科診療事業実施委員会研修会(C.P.Rの実習)を受講してきました

日時:
平成26年10月5日(日)PM7:30
講師:
植田 耕一郎 先生 (日本大学歯学部教授)
題目:
長生きは「唾液」で決まる!
     ~「口」ストレッチで全身が健康になる~

 講師の植田先生は歯科医ですが、皆さんが歯科医師という職業からイメージするものからかなり遠い仕事をされております。
脳卒中となり口や喉が麻痺してしまった方々の口や、のどの機能を回復される為のお手伝いをされております。
今回は、この先生の講演を聴いて参りました。

口から食べられない生活を想像できますか???

脳卒中の患者さんたちは、後遺症が手や足に残り、そのために歩くことができず、車椅子を利用されております。
しかし、麻痺は、手や足だけに起こるものではなく、口やのどにも生じております。
口やのどが麻痺すると、うがいをするどころか唇をきちんと閉じることができません。
そう・・・歯科治療で麻酔をかけられた経験を思い浮かべてください。
あんな状況なのです。
口が麻痺をしていたら、歯があっても物を噛めません
。 つまり、食べ物をかみ砕いたり、飲み込んだりすることができないのです。
このような状況は、お口の中の粘膜が新しい粘膜に入れ替わる新陳代謝が起きなくなっており、また、食べる、話す、呼吸する、表情を作ることによって生まれる唾液の自浄作用が減ってしまっているのです。 唾液の自浄作用が働くなるとお口の中の健康が維持されません。
唾液が増えれば口の中でなく全身が健康になるのです。
そこで、唾液の分泌量を適度に増やす一つの方法として「口」のストレッチが有効です。
口のストレッチは口やのどの機能を回復するリハビリテーションを行なう際のトレーニングとして実施しております。
また、最近では、表情筋トレーニング、美顔の作り方、老化予防運動といったアンチエイジングの観点からも取り上げられております。
毎日、口のストレッチを行なうことで、ちゃんと唾液が出て、健康を維持することができます。

口のストレッチ方法
1. 唇をウーととがらせる
2. 口をイーします
3. 頬を膨らませる
4. 舌を前へ突き出した後、唇の上下左右をなめる
5. 頬をすぼめる

皆さんも是非やってみてください!

高齢化の時代です。
私も明日からの臨床に取り入れて少しでも皆さんのお役にたてたいと思います