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第2回 学術・口腔がん検討委員会講習会に出席しました


題目:
粘膜病変を見極める!
   ~良き口腔がんスクリーナーを目指して~
日時:
平成27年7月28日(火)
講師:
日本歯科大学附属病院 口腔病理診断科 科長 柳下 寿郎 先生

最近の内閣府の報告では、平成25年10月1日現在、日本国の総人口は1億2730万人で64歳以上の高齢者人口は3,190万人と総人口の21,5%を占めており、今後その割合がさらに増大する傾向にあります。一方で、厚労省の報告では平成22年の健康寿命は女性が73,6歳、男性が70,4歳と平均寿命より女性は12年、男性は9年も短くなっており、、高齢者の有病者率の抑制と疾病の重篤化の予防が今後の医療として重要な課題になろうかと思います。そのような社会状況の中で、私たち歯科医師が地域住民の方々にどのような医療的貢献が出来るかを考えたとき、『ホームデンティスト』として役割を果たすことが大切になってくるのだと思います。

来院してくださる患者さんの病歴を知り、口腔の健康は言うまでもなく、全身の健康にも寄与することが出来れば歯科医師としてこれ以上の達成感はないのではないかと思います。そのためにも、やはり 避けて通れないのが口腔の腫瘍性病編の存在です。
年齢を重ねれば重ねるほど、『がん』の発生率は増大します。 それは、口腔がんにおいても同様です。

厚労省としては胃がん、肺がん、大腸がん、乳がんと比べて、口腔がんの位置づけは『稀少がん』です。 よって、探すの困難ではないかと思われますが、実際はその逆です その理由は、口腔がんの多くは直視できるということです。 そのため、早期治療が可能になれば患者さんの術後のQOLは向上し健常人と変わらない日常生活を過ごすことが可能となります。 歯科医師は自院での早期がん治療に対する取り組みについて知り、その次に口腔がんを早期に見つけるにはどうすればよいかを知る必要があります。

今回は、粘膜に発生するがんについて視診等の審査の重要性、細胞診検査の意義とその検査目的、検査の重要性、細胞診検査の意義とその検査目的、検査技法について学びました。
これから、区民のために、この講習会で学んだ事を活かせていけるよう努力していこうと思います。