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「歯科所見で身元確認は特定できるのか?」講習会に出席しました


題目:
歯科所見で身元確認は特定できるのか?
講師:
日本大学 歯学部法医医学講座 小室歳信 教授

日航機墜落事故、東日本大震災をはじめ、日々、歯科医師の身元確認は、社会に大きく貢献しております。 本年は2月には身元確認の功績により、日大法医学学 本会警察協力医が葛西警察署より表彰されました。 日々の努力が認められ、素晴らしい事と賞賛致します。

『歯科所見は、なぜ身元確認に有効なのでしょうか???』

歯は人間の履歴書であるといっても良いほど、人の口の中を覗くと、いろいろなことが分かります。 身元不明死体、とくに白骨化した場合などは、その身元確認には『歯』しか手掛かりはないといっても過言ではありません。 その理由として以下の事が挙げられます。

1・口腔内の所見は多様性に富んでいる

2・検査が比較的容易である

3・家人等が特徴を記憶している

4・罹患率、受診率が大である

5・現在所見とカルテ記載事実とが、よく一致する

6・原型保存性が大である

7・加齢的変化が著明である

8・歯の形態には性差がある

9・形態が早期に確定する

10・歯の大きさと身体各部の大きさとの間には相関がある

11・歯は攻撃または防御の武器となり、相手にその痕跡を残すことがある

この講習会が今後、皆様のお役に立てられればと思っております。