平成27年度東京都歯科医師会卒後研修に出席しました
- 題目:
- 平成27年度 東京都歯科医師会 卒後研修に出席しました
- 日時:
- 平成27年9月6日(日) 午前10時~午後5時
- 場所:
- 日本歯科大学附属病院 牛込ホール
- 演題:
- 顎関節症とブラキシズムのとらえ方・接し方2015
夜間睡眠時ブラキシズムは、顎関節症の重要なリスク因子と考えられてきましたが、顎関節症との関係を否定する報告もされるようになり、議論を呼んでいます。
しかしながら
夜間睡眠時ブラキシズムは、歯の咬耗、歯冠・歯根破折、修復装置の破損、歯肉掻痒感などの臨床症状との関連から、臨床の場では無視できないものでもあります。
現在顎関節症とブラキシズムの治療は、以前の咬合調整や咬合再構成などの不可逆的治療ではなく、理学療法や薬物療法が主体となっており、特にセルフケアの重要性が叫ばれるようになってきています。
一方、一般臨床家にとって安全性の高い保存的な初期治療としてスプリント療法も行われていますが、長期に使用するものでないことから、使用に疑問を感じている方も多いと思われます。
そこで、研修では、顎関節症とブラキシズムについて、睡眠とスプリント両方の解説が行われ、セルフケアのための診査・診断とその実際を実習をしました。
この研修が今後の治療に役立てられるよう、努力していきたいと思います。