学術講習会に出席しました
- 日程:
- 平成28年2月12日
- 演題:
- 多様化するリスクを考慮した歯周治療
- 講師:
- 日本大学歯学部 歯周病学講座
佐藤秀一 教授
最新の歯科疾患実態調査から成人の約8割以上が歯肉に何らかの問題を抱えていることが報告されました。
そのような報告から、歯周治療は日々の臨床の中でこれまで以上に大きなウエイトを占めていくことが予想されます。
歯周病の最大の原因はプラークであることは周知のことであり、このことは現在においても不変の事実であります。
しかし、最近の研究結果から、歯周病の原因がプラーク以外の様々な要因によって影響されていることが解明されてきました。
それらはリスクファクターと定義され、とくに、全身因子(メタボリックシンドローム、糖尿病など)や環境因子(喫煙、ストレス)などの関与に注目が集まっています。
我が国はいま超高齢化社会を迎え、これらの多様化するリスクを抱えた多くの患者が歯科医院に来院してきます。
そのために、従来の歯周治療に加え、それぞれのリスクを考慮した歯周治療が必要だと考えられます。
そこで、講習会では歯周病の多様化するリスクに応じた歯周治療について、具体的な症例を見ながら、そのリスクの成立や治療法、注意点などについて学びました。