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難敵“口腔癌”に立ち向かうには

題目 難敵“口腔癌”に立ち向かうには
~検診から最新治療の現状と課題~
日時 2020年10月12日
講師 里見 貴史 先生   日本歯科大学生命歯学部口腔外科学講座 主任教授

わが国では、人口の高齢化に伴い「口腔癌」の罹患者数が年々増加する傾向にある。口腔癌は、癌全体の2蚊ら%、全頭頸部癌の約40%であるが、リンパ路が豊富な刺激が加わる部位に好発するため、容易に転移しやすく、直接生命に関わる重大な疾患であることに違いはない。ただし口腔癌は、肺癌、胃癌などとは異なり直視、直達ができるため、早期発見・早期治療が容易な“癌”である。初期病変のうちに加療できれば年生存率は90~95%と予後良好かつ後遺症もほとんど残らないが、進行してからでは最悪(死)の結果は避けられても「食べる・話す・表情を作る」といった機能が大きく妨げられ、QOLが著しく低下する。口腔癌は他の癌同様いやそれ以上に、早期発見・早期治療が極めて重要であると言える。

講演では、口腔内に発生する口腔潜在的悪性疾患(前癌状態である扁平苔癬、前癌病変である白板症・紅板症など)との口腔癌の鑑別ポイントや口腔癌の局所浸潤や転移の基礎知識について教示された。

そして、口腔内や頸部の視診・触診についても解説された。加えて、最新の口腔癌治療(外科的再建手術・化学療法・放射線療法・顎顔面インプラントなど)についても症例を交えて解説された。